某日18時
研修中の一幕
先輩「今日は実際に隣の部屋に盗聴器を仕掛けるからどうゆうふうに聞こえるか受信機で聞いてもらう」
先輩が隣の部屋で、盗聴器のスイッチオン!
戻ってきて、
先輩「ハイ、スキャンかけて」
うちの会社では、今までに発見された盗聴器の周波数やいろいろなところで紹介された周波数の情報が300ちかくあります。(すげー量!!!)
その周波数を受信機にメモリして何か聞こえるか調べます。(これ、基本中の基本らしい)
まだ、慣れてないのでメモを見ながらスキャン開始!すると、聞こえてきました先輩方(従業員)たちの声・ガサガサと作業する音!すげークリアに聞こえてきます。
先輩「聞こえるかな?この操作は機械が電波に反応して勝手に受信したら止まるから簡単だろ!ちょっと、ダイヤル回して別なとこに移してごらん、一周してまたそこに戻って止まるから!」
周波数を切り替えるダイヤルを回してみる!
・・・・違う周波数で止まった!
『ガタッ、ギーー~』重たいものを引っ張る音
『これどうします?』
『あーそこの隅に置いといて』
会話だ!
俺「先輩、変なのが聞こえてきますが・・・」
受信機を聞く作業はヘッドホンをつけて行うので他の人は聞こえないんです。
先輩「んっ?」
ヘッドホンをはずしてスピーカーから聞きます。
『重たい~』女性の声
『ほら、ちゃんとしろ!』
男性『痛いっ!痛いってば(笑)』
会話です。
その後扉を閉める音がして、電波がなくなり、機械がまたスキャンし始め隣の部屋の盗聴器に反応!隣の部屋の音がし始めました。
先輩「んっ?なんだ?これ?」
先輩が機械をいじりますが、もうその音はしません・・・

事件?です!

なんだか研修中のハプニング!結構騒ぎになってます。
会社の近くで盗聴器が仕掛けられている事は事実らしいのですが、何故事件?と書いたかと言うと、会社の近辺は、盗聴・盗撮のない町(まぁ会社から半径100メートルくらいの小さな範囲なのですが・・・)安全地帯にする努力をしています。
以前は、何件かこの地域で盗聴器が発見され、調査及び撤去をしていたらしいのですが、
社長が「自分の会社の近くで盗聴器が発見されることは恥じるべきこと」
この一言で、近所の企業さんや一般の方に未然にこの様な事件を防ぐ活動をしてきたみたいです。
もちろんこのハプニングは今回が初めてではないみたいですが・・・

さて、今回のハプニングは途中で電波が切れてしまいました。
先輩の話によると、この盗聴器は音が無くなると、電源が自動的に切れてしまう機能をもった盗聴器らしく、この盗聴器の場所の特定には、次に電波が入るまで待たなくてはならない「我慢くらべ」になるらしいです。

ここから機械のスイッチを入れっぱなし、スキャンしっぱなしで次に電波が入るまで「我慢くらべ」の始まりです。

盗聴器の場所の特定が出来ました。
かなり時間が掛かりましたが、昨日の夜、受信機から音が聞こえてきて探しあてました。
いや~すごいスピードでした。音が聞こえてきた瞬間、ハンディ受信機を持って階段を駆け下り、電波の反応が強い方に走り回ります。
また、電波が途絶えてしまっては全てが水の泡になってしまうので、素早い対応が必要です。

たどり着いた先はオフィスビル!夜だったので電気がついているのは2フロア3社です。
このオフィスビル、オートロックなので突撃~!ってわけには行きません。
どうするんだろ~って先輩の行動を見ていると、1社づつ呼び鈴を押して、その呼び鈴がハンディから聞こえたらその会社!って、昔やった(子供の頃のいたづら)ピンポンダッシュ見たいな事をやるというのです。(1社目であたりましたので逃げることはしなかったですが(笑))
ピンポーン♪
受信機から音が聞こえてきます。(ビンゴ!!)
A社受付『はい○○です。』
先輩『㈱シップと申します。この地域のセキュリティを管理させていただいております。少しお話をさせていただきたいのですが』
A社受付『はい?少々お待ちください』
少し待ち時間あり
A社担当『どうぞ』自動ドアが開く
先輩『大変申し訳ございません、できましたら下まで降りてきていただけますか?』
A社担当『??・・・お待ちください』

当然ながら不信感いっぱいで玄関まで出てきて
A社担当『何でしょう?』
とりあえず名刺交換!(どうでもいいことですが、俺この会社ではじめての名刺交換です。仕事してるって感じです。)
名刺を見ると社長さんでした。(女性です!)
先輩はうちの会社の説明をして
先輩『これを聞いてみてください。』
またA社の呼び鈴を押す。
A社社長は「えっ?何するの」って顔!!
呼び鈴の音がハンディのスピーカーから聞こえる。
A社社長『これは何ですか?』
先輩『実はおたくの会社、盗聴されてるみたいなんです。』
A社社長『え~~~~?』

そこから20分、A社社長と先輩の話し合いが続きました。
そして撤去作業のためA社に入ります。
A社は先日地方から引越してきた会社で、今引越し作業の真っ最中でした。

さて、どこに盗聴器が仕掛けられているのか?
・・・発見してびっくりです。
なんと社長のデスクのコンセント(大元のコンセントをつなぎ、何箇所かデスク上にコンセントがついてるやつ・・・分かります?図解したい・・)を改造してマイクだけ別場所の隙間にだしてありました。
聞くところによると、オフィス家具全て前の取引先の会社からプレゼントされたらしく、その取引先とのトラブルから今は付き合いはないらしいが、つい最近まで嫌がらせをうけていた、との事!引っ越したのも半分くらいはそれが原因みたいです。
無事、撤去して終了!
だと思いましたが、先輩はA社社長に
『失礼ですが、嫌がらせを受けた会社にはこの場所を教えてますか?あと、差し支えなければで結構なのですが、その方と個人的なお付き合いはありましたか?他に頂いたものは?頂いたものがあればそれはご自宅にありますか?』などの質問攻めを浴びせてます。

A社社長は『この会社の場所はいずれ分かるでしょうけど教えてません。自宅も引っ越しました。これも教えてません。以前個人的なお付き合いはありましたが今はもう何もありません。自宅に貰ったもの?あります。』
もうA社社長も自分の家もまずい!って思っているらしく不安を隠せないようでした。

これから、A社社長の自宅調査です。
先輩は、家にも盗聴器があればアフターケアもしっかりしないと!って言ってます。
盗聴器って音も聞こえますが、電波をたどると場所の特定も出来てしまいます。
場所(家)が特定できてしまえば第二第三の盗聴・盗撮・犯罪に至るまで増徴する可能性があります。
先輩は今日朝、うちの会社と付き合いのある、女性のためのカウンセラーや弁護士などに電話をかけ、必要に応じて動きが取れるように準備してました。

toiawase